能登半島地震で熱傷を負った5歳児が亡くなるという痛ましい事故が起きてしまいました。

41℃の発熱があったため受け入れ拒否した医療機関があるようですが、発熱は感染だけで起きるわけではなく極度の脱水でも起こりえます。

この5歳児の熱傷の程度は分かりませんが、広範囲熱傷では皮膚欠損面積が多いため多量の体液が喪失して脱水に陥ります。

熱傷は見た目よりも深部まで損傷が起きている事もあり、組織が壊死に陥って発熱に繋がった可能性も考えられます。

40℃以上になれば蛋白変性を起こすため早急な対応が必要ですが、発熱の原因が感染であったとしても局所の感染ですので受け入れ拒否する理由になりませんが、結果的には救命できなかったかもしれませんが、受け入れ拒否した医療機関には大きな責任があると思います。

感染対策もですが、日本には創傷・熱傷処置ができる真面な医師も非常に少ないです。

創傷・熱傷処置に対し消毒しガーゼで覆う医療機関がほとんどですが間違いです。

消毒液は細胞障害性があり、細菌だけではなく創を良くする細胞まで殺すので創を消毒してはいけなく、消毒するにしても創の周囲の皮膚だけですが、空気中には様々な細菌が浮遊しているので皮膚だけを消毒しても何の意味もありませんが、いまだに大学病院や基幹病院などでも消毒が行われています。

出てくる浸出液の中に創を良くする細胞増殖因子が含まれていますが、ガーゼを当てると細胞増殖因子が吸い取られて十分に働きませんし、創に付着して剥がす時に出血して全く創が良くなりません。

抗菌剤入り軟膏が塗られる事がありますが、創表面に塗っても深部まで到達しないため何の意味も無く、本当に感染対策したいのであれば抗菌剤を内服する必要があるので、軟膏を塗るのはガーゼを創に付着しにくくさせるぐらいしか効果がありません。

創傷・熱傷処置の最善の方法は水道水洗浄・湿潤療法ですが、感染対策で間違った感染対策を広め、保身のために一貫として間違いを認めない感染症専門家と同様に、消毒・ガーゼを使い続けてきた医師どもが自分たちがしてきた事を否定されるので、保身のために湿潤療法を認めず攻撃してきます。

湿潤療法のためにはハイドロコロイドなど適切な創傷被覆材が必要で、最近は100均でも入手可能ですが、説明書に間違いが書いているために失敗する事があります。

数日交換不要と書いている事がありますが間違いです。

湿潤環境を維持するのが重要ですので創周囲の皮膚が白くなると水分が多過ぎて湿潤環境と言えません。

創傷被覆材が水分を含むとふやけてきますが、ふやけた部分で創が見えなくなると直ぐに交換すれば湿潤環境が保たれますが、受傷直後は浸出液が多いので小まめに交換が必要になり、創が縮小すれば浸出液も減り、数日交換しなくても良くなります。

熱傷も原因が熱というだけで治癒の過程は一般の創と変わらないので湿潤療法で治りますが、理解している医師が皆無なので、どこに行っても軟膏・ガーゼ処置がされます。

熱傷は見た目よりも深部まで損傷が起きている事があるので浸出液も増えますが、ガーゼにするといくらでも浸出液が出てきて、軟膏を塗ったとしても交換するたびにかなりの痛みが伴います。

創を乾燥させる事も痛みに繋がりますが、密閉すると浸出液を減らす事が期待でき、乾燥を防いで痛みが緩和されます。

広範囲であれば使用する創傷被覆材も広範囲になりますが、高額になるので費用対効果を考えると食品用ラップを使う事をお勧めします。

ラップは浸出液を吸ってくれないため湿潤環境を維持するのは難しいですが、非常に安価ですので浸出液でドロドロになれば直ぐに交換を続けていると、創表面に薄皮が貼ってきて徐々に浸出液も減少します。

創に付着しないため交換の際の痛みも少なく良い事だらけですが、消毒・軟膏・ガーゼを使い続ける医師どもが自分たちがしてきた事を否定されるので保身のために、ラップの使用経験も無いのにラップが医療材料ではないという理由から絶対に認めません。

被災地では医療器材も不足していると思いますので創傷・熱傷の処置にはラップを使って下さい。

ラップは薄くて滑りが良いので高齢者の仙骨部分などに当てるだけで褥瘡予防にも繋がります。

寒い時はラップを巻けば多少は保温に繋がると思います。

ラップは非常に安価にも関わらず色々と有用ですので皆さんも非常時のために備蓄する事をお勧めします。