オゾン療法は1900年初頭、ドイツで発祥して以来ヨーロッパでは広く知られている治療法でドイツ、キューバなどでは保険適応となっていて、フランス、オーストリア、イタリア、スイス、ロシアなどで実施されています。
日本では保険適応になっていませんが1923年に尾川正彦氏がドイツに先駆けて医療用オゾン発生器を発明し九州大学を中心にオゾン療法が広がり昭和13年には日本大学駿河台病院にオゾン科が開設されるほどでした。
第二次世界大戦中もオゾン療法は軍を中心に盛んに行われていましたが、終戦後は日本大学駿河台病院オゾン科は閉鎖されてオゾン療法の研究は途絶えてしまいましたが、日本大学駿河台病院オゾン科でオゾン療法に携わった方によって多くの人にオゾン療法は続けられ、中には多数の知識人も居て作曲家の古賀政夫さんやノーベル文学賞受賞者の川端康成さんもオゾン療法を受けていたそうです。
当クリニックはドイツのヘンスラー・メディカル社製のオゾン発生器を使用していますが、ドイツの医学誌に『副作用率は統計的に0.0007%で、それも極めて軽いものだった』と報告されていて現代西洋医学医療に対し相補的で安全性の高い治療法です。
甲状腺機能亢進症とグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ欠損症には禁忌ですが、日本人ではグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ欠損症はほぼ居ませんので、実質的には甲状腺機能亢進症以外の方は受ける事が可能です。
オゾン療法で期待できる効果は
1. 細胞活性不活化作用(赤血球)
2. 血行促進作用(血管)
3. 血小板凝集抑制作用の阻害
4. 創傷治癒促進作用(皮膚)
5. 消炎鎮痛作用(軟部組織、骨)
6. 免疫担当細胞活性化調節作用
7. 神経内分泌系の促進作用
8. 抗酸化作用
9. 抗がん作用
10. 抗アレルギー作用
11. 抗微生物作用
などがあり、オゾンがある種の生体成分との反応で生成する酸化生成物がセカンドメッセンジャーとして血液循環を介して様々な効果に繋がる作用を示すと考えられています。
オゾンの抗微生物作用を利用して当クリニックでもオゾンによる空間除菌を行っています。
アレルギー鼻炎の患者さんが当クリニックでオゾン療法を受けられて、症状がほぼ消失した事があります。
全ての人に有効とは限りませんが逆にオゾン療法のみで症状が改善したり治癒することもありますので最近は代替医療としても注目されています。
SARS-CoV-2ワクチン副反応・後遺症の方の症状緩和にも期待されますが、効果は人によって差がありますので必ず効果があるわけではないという事はご了承ください。
当クリニックでは少しでも多くの方に利用してもらうため他の医療機関よりも安価な11,000円(税込)で行っていましたが、物品は全てドイツ製の医療機器として認められた物を輸入していて価格が上昇してしまいましたので、やむを得ず2023年1月から13,200円(税込)に価格を変更させていただく事にしました。
何卒、ご理解いただきますよう宜しくお願いします。