https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/73425.html

どんな検査も偽陽性・偽陰性がありますが抗原検査は新型コロナウイルスの遺伝子を包むN蛋白質の有無を判定する検査ですので陽性であれば、新型コロナに感染している可能性が高いと言えます。

PCRは新型コロナの遺伝子の一部を見つける検査で不活化(死んだ)ウイルスでも陽性になり、日本ではCt値の上げ過ぎで数個でも付着していれば陽性になるので非常に偽陽性が多く感染の証明にはなりません。

あやふやなPCRを行っているPCRセンターやクリニックは皆さんの不安に付け込んでお金儲けしか考えていませんし、PCR陽性になれば感染してなくても感染者として扱われ混乱の収束を妨げる事に加担してしまっている事になるので、そういう施設でのPCRは絶対にするべきではありません。

しかしいまだにこんな曖昧なPCRが推奨されていますがPCRは判定のための機材が必要で時間も掛かりますが抗原定性検査は15分ほどで判定でき、誰が考えても抗原定性検査の方が優れている事は明白なので、当クリニックでは抗原定性検査を行っています。

あまり知られていませんが抗原検査キットは既に市販されていて薬局でも購入可能なので個人的にはネット販売を開始する必要は無いと思いますが今後、飲食店などでスクリーニングが義務付けられるのであればネットで安価に大量購入できるようになるのはメリットがあるかもしれませんが、精度が低く診断に適しない物が混じってしまう危険があるので注意は必要です。

空港検疫では入国者全員にPCR検査でなく抗原検査を実施されていて陽性の場合、より詳しく調べるため国立感染症研究所がウイルスの遺伝子を解析する「ゲノム解析」を実施していて、岸田首相は国会でオミクロン株の水際対策を巡る空港での検疫について「迅速に結果が判明しPCR検査と一致率が高い抗原定量検査が現時点では最も適している」と説明しています。

迅速に結果が判明するのは抗原定量検査ではなく抗原定性検査で、岸田首相は定量検査と定性検査の違いが分からずに話したと思いますが、抗原定性検査がPCR検査と一致率が高く迅速に結果が判明するため現時点では最も適していると理解しているのは非常に重要な事にも関わらずほとんど報道されていませんが、今後はPCRではなく抗原定性検査が主になる事を期待しています。

インフルエンザが激減している一因として発熱で医療機関を受診した時に先に新型コロナPCRが行われて陽性であれば他の検査は行わずに新型コロナ感染者として扱われてしまっている事もあると思います。

個人的にはインフルエンザ抗原検査キットも市販して発熱した場合に家庭で新型コロナであるかインフルエンザであるか判定できるようにすべきだと考えます。

インフルエンザ陽性の場合、治療薬がありますので医療機関を受診し改めて検査を行って陽性であれば治療薬が処方され、ほとんどの人が2~3日で症状が改善します。

新型コロナ陽性であった場合は有効な治療薬がありませんし、ACE2受容体活性の上がる肥満者、免疫の下がる糖尿病、基礎免疫が下がった高齢者以外の方は、ほとんどが軽症で治りますし、保健所に報告をしても自宅待機もしくは待機施設に入所して経過観察するだけですので、自主的に新型コロナ隔離基準に従って発熱が治まってから72時間自宅隔離を行うだけで構わないと思います。

待機中に症状の増悪があれば医療機関を受診し症状に応じて治療をしてもらって下さい。

多くの医師、専門家は新型コロナは呼吸器感染症と思いこんでいますが、実際には新型コロナのスパイク蛋白質が血管内皮細胞のACE2受容体に結合してACE2受容体機能不全を起こす事による血栓症、血管炎が本来の病態ですので早期に抗凝固剤を使用する事が重症化予防に繋がると思いますので抗凝固剤の処方もしてもらって下さい。