昨日の全国有志医師の会WEBミーティングで高知大学・佐野栄紀特任教授によるSARS-CoV-2ワクチン後遺症による皮膚病変に関するレクチャーがありました。
組織像の供覧もあり、皮膚生検部位で血管炎・血栓形成が多く見られ、SARS-CoV-2ワクチン後遺症による皮膚病変も基本的にはCOVID19感染による皮膚病変と同じですが症状が強く、ワクチン接種が進むにつれて皮膚病変を認める患者さんが増えていると仰っておられました。
COVID19はS蛋白質と受容体であるACE2との関連だけで話が済み、本質は血管内皮細胞のACE2機能不全による血管炎・血栓形成で、皮膚に近い血管で血管炎・血栓形成を起こせば皮膚病変に繋がり、皮膚病変は目につきやすいので発見される頻度が多く、ワクチン接種によって大量のS蛋白質が作られると抗体を作るより先に血管内皮細胞のACE2に結合して血管炎・血栓形成を起こすためにCOVID19の症状とワクチン後遺症の症状が似ていると考えられるのではないかと私から質問すると同意していただけました。
佐野特任教授はワクチン接種後に帯状疱疹になった患者さんの水疱内からS蛋白質が発見された事を論文にし、それが話題になっていますが、確かに素晴らしい業績でほとんどの有志医師の会メンバーも賞賛するだけでしたが、私は水疱内にS蛋白質が発現するメカニズムが疑問で、ワクチン接種後に帯状疱疹が増えているのは事実ですが、B細胞の抗体産生能は有限でS蛋白質抗体が大量に作られると他の免疫が下がって癌が増悪したり帯状疱疹が現れていて、水疱形成した部分にある血管のACE2にS蛋白質が存在し、それが水疱内に出てきた偶然の産物ではないかと質問し、そういう事も考えられると言っていただきました。
今回も折角の機会ですので全体ミーティングの後の第2部にも参加していただき午前0時半頃までお付き合いいただきましたが、そこでも色々と質問し有益な話を伺う事ができました。
多くの教育機関では学生にワクチンを強要し、医学部でも実習のためにワクチンを強要する事が多いですが、高知大学では学生に任せているとお聞きして安心しました。
S蛋白質の特殊染色はどこでも行っているわけではなく費用も掛かりますが、高知大学では無料で行って下さると言っていただけました。
非常に温厚で患者さん思いの方で、現役教授は権威を押し付け保身のために正しい事を行う人は滅多に居らず、大学から解放されたというのもあるかもしれませんが正しい事を行うのは退官された方ばかりというのは非常に残念でなりません。