毎日、厚労省が自治体から公表された新型コロナ重症者数を纏めて発表していて8/29時点で2075人と発表されています。

都道府県別の重症者数-1 2021.08.29

原則、①人工呼吸器を使用、➁ECMOを使用、③ICU等で治療、のいずれかの条件に当てはまる患者を重症者と定義していますが、一部の都道府県においては都道府県独自の基準にのっとって発表された数値を用いて計算していて、ICU等での管理が必要な患者が含まれていないことがあるようで、ICU等の管理がされていないのに重症者として計上され、重症者数が増える事は全く意味が分かりません。

どうして厚労省が全ての都道府県に統一した基準を使わせないんでしょうか?

厚労省は国内発生動向の速報値も発表していて、そこには厚労省が実際に確認した重症者数が載っていますが、8/25時点で515件で自治体発表の合計の約1/4だけです。

新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(重症者割合) 2021.8.25時点

ECMOnetでは8/29時点で全国での人工呼吸器装着患者は907件で、全国のICUベッドの8割が登録していますので、ECMOnetに登録されていない症例も入れると約1150人というのが本当の重症者数に最も近いと思われます。

ECMOnetでは東京都は246件、大阪府は147件の人工呼吸器装着患者が居ますが、自治体発表の重症者数は東京都で296件、大阪府で525件と大阪府の方が多い事になっています。

一方で吉村知事はTwitterで大阪では入院中重症者数が218人と発表していますが府の発表が知事の発表よりも倍以上に多くなっていて、どれを信じて良いか全く分かりません。

どうして日本はこんなに秩序が無いんでしょうか?