以前に日本のPCRは非常に偽陽性が多く精度が低い事をお知らせしましたがCt値がどういうものか解説します
数千万個の文字が書かれた文書があるとします
そこから例えば「体」という文字を探そうとしても、数千万個の文字の中から「体」という文字だけを見つける装置を使ったとしてもかなり困難を極めます
ですので文書をコピーすれば全体の文字数も増えますが「体」という文字も増えるので「体」という文字だけを見つける装置を使えば見つけやすくなります
1回コピーすれば2枚になり、それぞれをもう1回コピーすれば4枚になるように、コピーの回数を増やせば2の回数乗個に文書が増えます
Ct値は何回コピーしたかの回数だと思って下さい
コピーを何回もしていると、どんどん文字が薄くなり「休」という文字も「体」という文字に見えたり、「木」や「本」という文字にコピーした際に少しゴミが付いて「体」に見えてしまう事も考えられると思いますが、それらを全て「体」という文字だけを見つける装置が「体」という文字だと判別してしまう事もあります
「体」という文字がSARS-CoV-2の遺伝子と考えればCt値を上げ過ぎれば、実際には別の似たような遺伝子なのに陽性と判定されてしまう事が分かってもらえると思います
ですので現在、日本で行われているCt値40のPCR検査では多くの偽陽性が含まれ、10~1000個程度の遺伝子を見つけただけで陽性と判定されますが、全てがSARS-CoV-2の遺伝子だったとしても、その数では感染する事は考えられませんので診断的意義がほとんどありません
COVIC-19騒動が起きてから多くの人が予防に努める事により、インフルエンザを含め呼吸器感染症、感染性胃腸炎の患者さんは激減していますが、無症状者にインフルエンザの検査をしてみても陽性者は見つかると思いますが無症状の感染者が居るから怖いとか感染が拡大していると言えるでしょうか?
本来のコロナウイルスは冬に流行るので単純にやや増加傾向にあると思いますが、実際のSARS-CoV-2の感染者はそれほど多くないと思われ、今は診断的意義の低いPCR陽性者が見つかれば濃厚接触者を無症状でも検査をして無理矢理、陽性者の数を増やしているに過ぎません
以前から何度もお伝えしていますが換気、サーキュレーターなどでの撹拌、手洗い、手で目鼻口を触らない、呼吸器症状がある人だけマスクを着用、咄嗟に咳やくしゃみが出る時はマスクの有無に関わらず肘の辺りに鼻口を付けてする、トイレは蓋を閉めて流すという事が呼吸器感染症、感染性胃腸炎予防の基本ですので、全ての人が実践すれば今後も呼吸器感染症、感染性胃腸炎に罹る危険は低くなり、新規感染症が現れても慌てずに済みます
有症状者はマスクをして自宅隔離するのは当然ですが、COVID-19は急激に重症化する例はあっても8割は軽症で治るような病気で、高齢者や基礎疾患がある人が重症化するのはどの疾患でも同じでCOVIC-19に特有ではありませんので、感染を恐れる人は危険な場所に行くことを避け、無症状者はマスクをせずに旅行や会食に行くことは何の問題もないと思います