インフルエンザの東京都での定点医療機関当たりの患者報告数を提示しますが、傾向的には全国でも同じことが言えると思います

昨シーズンはラグビーワールドカップの影響で10月から年末にかけて例年よりも多かったですが、年明けからは逆に例年よりも極端に減っています

日本で初めてCOVID-19の感染者が確認されたのが1/16、ダイヤモンドプリンセス号で感染者が確認されたのが2/1です

インフルエンザが昨シーズンに少なかった理由はCOVID-19対策でマスク、手洗いをする人が増えたせいだと思ってましたがCOVID-19が確認された当初は未知の恐ろしい病気だという認識はあっても、まだ対岸の火事のように受け取って、そこまで多くの人が厳重に予防策をしていたとは思えませんので1月中からインフルエンザ患者が減っているのはCOVID-19と因果関係は考えにくいと思われます

昨年4月頃からインフルエンザ患者はほとんど発生しておらず今シーズンも例年では今頃でも全国で週に5000人以上の感染者の報告がありますが今シーズンは週に4人ほどの報告しかなく、この事に関しては多くの人が予防に注意しているおかげだと思います

インフルエンザは高齢者や基礎疾患がある人だけではなく乳幼児も重症化する可能性がありますが、感染性はCOVID-19よりも弱いようですので換気、サーキュレーターなどでの撹拌、手洗い、手で目鼻口を触らない、呼吸器症状がある人だけマスクを着用、咄嗟に咳やくしゃみが出る時はマスクの有無に関わらず肘の辺りに鼻口を付けてする、トイレは蓋を閉めて流すという有効な感染対策を続ければインフルエンザの流行は起こらない可能性が高いと思われます

東京都 定点医療機関当たり患者報告書